普段から ±30% 動く銘柄にとって、乖離 20% はノイズの範囲でしかない。
同じ「割安 20%」でも、値動きの穏やかな銘柄と荒い銘柄では意味が違います。だから私は、ボラティリティに応じて要求する乖離を引き上げています。
適正株価より 20% 安い銘柄が 2 つあるとします。片方は年間を通じて値動きが穏やかな銘柄、もう片方は月単位で 3 割動くような銘柄。この 2 つを同じ「割安」として扱っていいのか、という話です。
私は扱ってはいけないと考えています。理由は単純で、後者にとって 20% は誤差の範囲だからです。
ノイズと信号を区別する
値動きの荒い銘柄は、材料がなくても短期間で 20% 動きます。そこに 20% の乖離を見つけたところで、それが「市場の評価の歪み」なのか「たまたま今日の位置がそこだった」のかを区別できません。
逆に、普段ほとんど動かない銘柄が 20% 安いなら、それはそれなりの出来事です。同じ数字でも、背景の振れ幅によって意味が変わる。
20% という数字の意味は、その銘柄が普段どれだけ動くかを見なければ決まらない。
要求する乖離をボラティリティに連動させる
そこで私は、要求する最低乖離を固定値ではなく、銘柄ごとの年率ボラティリティに応じて引き上げる仕組みにしました。ざっくり言えば、年率ボラティリティの 7 割程度を要求ラインの目安にしています。
年率 18% 程度の銘柄なら、計算上は 12.6% となり、基準の 20% のほうが厳しいのでそちらを採用。年率 40% の銘柄なら 28% となり、20% では足りないと判断して引き上げます。ただし際限なく上げても実用性がないので、上限も設けています。
副次的な効果:荒い銘柄に大きく張れなくなる
この設計にすると、値動きの荒い銘柄はそもそも候補に上がりにくくなります。さらに株数は損切り幅から逆算しているので、仮に候補に残っても、荒い銘柄ほど自動的に小さいポジションになる。
意志の力で「今回は控えめにしよう」と思う必要がありません。判断ではなく設計でリスクを抑えるほうが、長く続けられると感じています。
まとめ
- 同じ乖離 20% でも、銘柄の振れ幅によって意味が変わる
- 要求する乖離は、ボラティリティに応じて引き上げる
- 緩める方向には使わない。一方通行にする
- 荒い銘柄は自動的に小さいポジションになるよう設計する
本記事は個人の考えと記録であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
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