配慮申請書(合理的配慮の申出書)とは、就活や職場で必要な配慮を会社に伝えるための書類です。書き方の型はたった一つ、「困りごと → 業務への影響 → 求める配慮」の 3 点セットで書くこと。ADHD 当事者として実際に書いた経験から、そのまま使える型と記入例をまとめます。
- 「診断名」ではなく「困る場面」を書くのが大原則
- 困りごと → 影響 → 配慮 の因果でつなぐと通りやすい
- 詳細に書くほど配属のマッチング精度が上がる
配慮申請書は「取扱説明書」である
採用側は、あなたの診断名を見ても何をすればいいか分かりません。知りたいのは「どんな場面で困り、どうすれば力を発揮できるか」です。配慮申請書は自分の弱点リストではなく、自分を戦力として使うための取扱説明書だと捉えてください。詳細に書くほど、環境のミスマッチが減ります。私の場合、細かく書いた結果として上司・配属先に恵まれました。
書き方の型:3 点セット
「不注意があります」ではなく「口頭のみで複数の指示を受けると、抜け漏れが発生しやすいです」のように、場面まで特定します。
「結果として、依頼された作業の一部が漏れる可能性があります」。ここで大げさにも過小にも書かないことが信頼につながります。
「指示はチャットやメールなど、テキストでいただけると確実に処理できます」。相手が今日から実行できる粒度まで落とすのがコツです。
記入例:ADHD でよくある 4 パターン
| 困りごと(場面) | 業務への影響 | 求める配慮 |
|---|---|---|
| 口頭のみの複数指示で抜け漏れが出る | タスクの一部が漏れる可能性 | 指示のテキスト化(チャット・メール) |
| 周囲の音や動きで集中が途切れる | 作業効率が大きく低下する | 静かな席・パーティション・イヤホン許可 |
| 優先順位を自分で組み立てるのが苦手 | 着手順を誤り納期に影響 | 週次で優先順位を確認する 15 分の面談 |
| 疲労がたまると体調を崩しやすい | 突発の欠勤リスク | 在宅勤務の併用・通院日の確保 |
このまま流用して、自分の言葉に置き換えてください。Excel テンプレート版は現在準備中です(公開したらこの記事に追記します)。
提出前のチェックリスト
- 診断名より「場面」が主役になっているか
- 配慮 1 つにつき困りごと 1 つが対応しているか
- 相手が明日から実行できる具体度か
- 「できないこと」だけでなく「こうすればできる」で終わっているか
- 主治医の意見書と内容が矛盾していないか
よくある質問
- 正直に書きすぎると不採用になりませんか?
隠して入社し、配慮のない環境で消耗する方がリスクは大きいです。詳細な申請書はミスマッチを防ぐフィルターとして機能するので、合わない会社を早めに除外できるメリットの方が大きいと考えています。
- 配慮はいくつまで書いていいですか?
数に制限はありませんが、優先度を付けて「必須の配慮」と「あると助かる配慮」に分けて書くと、会社側が対応しやすくなります。
- 入社後に配慮内容は変更できますか?
変更できます。合理的配慮は一度きりではなく、状況に応じて会社と対話しながら調整していくものです。定期面談のタイミングで見直しを申し出ましょう。
まとめ
配慮申請書は「困りごと → 影響 → 配慮」の 3 点セットで、場面を主役に書く。これだけで書類の質は劇的に変わります。詳細に書くことを恐れないでください。それはわがままではなく、あなたと会社の両方を守る設計図です。
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※本記事は当事者個人の経験に基づくものです。制度の運用は企業・学校により異なります。

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