食料品の消費税が2027年4月から1%へ 2年で8%に戻る期限つき減税

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家計・くらしのお金 / 2026年9月5日

2027年4月から2年間だけ、飲食料品の消費税が8%から1%になります。

「2年で元に戻す」と首相が明言している、期限つきの減税です。いくら浮くのか、いつ何が決まるのかを、会見の原文から確認します。

結論

飲食料品の消費税率が、2027年4月1日から2年間、8%から1%に下がります。2026年8月5日の臨時閣議で基本方針が決まっており、9月15日に予定されている与党税制改正大綱で具体化されます。

2029年4月には8%に戻します。首相は会見で「2年後には、私が責任を持って、確実に税率を元に戻してまいります」と述べています。期限つきの減税である点が、この制度のいちばん大事なところです。

浮く金額はいまの飲食料品の税込支出 ÷ 1.08 × 0.07で計算できます。月5万円なら約3,200円、月8万円なら約5,200円です。

食料品の消費税1%をめぐる日程。2026年8月5日の閣議決定から2029年4月の税率復帰まで
決まっているのは「やること」で、9月15日の大綱で決まるのは「線引きと財源」。
目次

決まっていること

項目内容
対象飲食料品(いま軽減税率8%が適用されているもの)
税率8% → 1%
開始2027年(令和9年)4月1日
期間2年間
終了後2029年(令和11年)4月に8%へ戻す
給付付き税額控除2027年6月以降に所得に連動した給付を先行導入。2029年4月から本格導入
対象者(給付)中所得・低所得の現役勤労者に着目
財源「特例公債に頼らず」確保。具体案は予算編成の中で示す
首相官邸 2026年7月30日 記者会見より。
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注目してほしいのは、減税と給付がセットで設計されていることです。2027年4月に税率を下げ、6月から給付を始め、2029年4月に税率を戻すのと同時に給付を本格化する。税率が戻るときの負担増を、給付で受け止める組み立てになっています。

まだ決まっていないこと

9月15日の大綱で確定するのは「やるかどうか」ではありません。すでに方針は決まっています。大綱で決まるのは線引きと財源です。

論点いまの状況
外食は対象か現行の軽減税率では外食は10%(対象外)。同じ線引きなら1%にならない
酒類は対象か現行の軽減税率では酒類は対象外。同じ扱いになるかは未確定
新聞は現行では定期購読の新聞が8%。飲食料品ではないため扱いが分かれる
財源「特例公債に頼らず」とだけ示されている。中身は予算編成の中で
持ち帰りと店内飲食軽減税率導入時に混乱した論点。1%と10%では差が9%ポイントに広がる
軽減税率が始まった2019年当時、8%と10%の2%ポイント差でもレジと会計は混乱しました。1%と10%になると差は9%ポイントです。線引きをどう引くかは、事業者にとって前回より重い問題になります。

いくら浮くか — 自分の数字で出す

平均値ではなく、ご自身の家計簿から計算してください。式はこれだけです。

1か月に浮く額 = いまの飲食料品の税込支出 ÷ 1.08 × 0.07

いま8%の税込で払っている金額を、税抜に戻して(÷1.08)、下がる7%ポイントを掛ける(×0.07)。それだけです。

月の飲食料品費(税込)1か月あたり2年間の合計
40,000円約2,600円約62,000円
50,000円約3,200円約78,000円
60,000円約3,900円約93,000円
70,000円約4,500円約109,000円
80,000円約5,200円約124,000円
2年間=24か月で計算。対象品目が確定していないため、外食や酒類を含めるかどうかで実際の額は変わる。
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注意点がひとつ。ここに外食を入れないでください。現行の軽減税率で外食は対象外なので、同じ線引きなら1%になりません。スーパーとコンビニで買った食べ物・飲み物だけで計算するのが、いまのところ安全な見積もりです。

この2年で、家計は何をすべきか

減税は2年で終わります。戻ることが前提の制度なので、浮いたぶんを生活水準の引き上げに使うと、2029年4月に苦しくなります。

STEP
浮く額を先に計算しておく

上の式で、自分の場合いくらかを出す。月3,000円なのか5,000円なのかで、打てる手は変わる

STEP
浮いたぶんの行き先を、始まる前に決める

生活費の口座に混ぜると消えます。2027年4月から、その額を別の口座か積立に自動で回す設定にしておく

STEP
2029年4月に戻ることをカレンダーに書く

2年後、食費が元に戻ります。そのとき「増えた」と感じないよう、いまの水準を基準として持っておく

STEP
給付付き税額控除の案内を見落とさない

2027年6月以降、所得に応じた給付が先行導入されます。申請が要る制度になる可能性があるので、announce を追う

「減税で浮いたぶんを投資に回す」は理屈としては正しいのですが、月3,000円台なら、まず生活防衛資金が足りているかを先に見てください。2年で7万〜12万円は、防衛資金の穴を埋めるにはちょうどいい大きさです。

これからの日程

時期何が起きるか
2026年8月5日臨時閣議で基本方針を決定(済)
2026年9月15日与党税制改正大綱の閣議決定を目指す。対象品目の線引きが出る
2026年10月初旬臨時国会の召集。法案を提出
2027年4月1日飲食料品が1%に
2027年6月以降所得連動の給付を先行導入
2029年4月8%に戻す/給付付き税額控除を本格導入
首相官邸の会見と、時事通信 2026年9月3日の報道による。日程は変わる可能性がある。
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いま買いだめしたほうが得ですか

食料品は2027年4月から下がるので、長期保存できるものについてはいま買わずに待つほうが得です。ただし待てるのは保存がきくものだけで、生鮮は関係ありません。買いだめで急ぐ理由は、いまのところありません。

2029年4月の直前に買いだめすべきですか

理屈の上ではそうなりますが、9%ポイントの差は保管場所と傷むリスクに見合わないことが多いです。2019年の増税前も、買いだめした人の多くは使い切れませんでした。

本当に2年で戻りますか

首相は「私が責任を持って、確実に税率を元に戻してまいります」と明言しています。ただし2029年4月の政権が同じとは限りません。制度としては2年間で設計されているので、戻る前提で家計を組むのが安全です。

給付付き税額控除とは何ですか

所得税の控除と現金給付を組み合わせた仕組みです。税金を納めている人には控除で、控除しきれない低所得の人には給付で戻します。2027年6月以降に所得連動の給付を先行させ、2029年4月から本格導入する予定です。

消費税が下がると、社会保障は減りますか

首相は財源を「特例公債に頼らず」確保すると述べており、具体的な中身は予算編成の中で示すとしています。9月15日の大綱と、その後の予算案で確認する必要があります。

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この記事を書いた人

自作の株価スクリーナー「KAIRI」の検証と、WordPress サイトの制作をしています。数字は IR・官公庁・取引所の一次情報で裏を取り、自分のツールが出した答えも疑ってから記事にしています。間違いに気づいたときは、記事の中で訂正します。

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