株の損益計算機 — ナンピン後の平均取得単価と税引後の手取り

株の損益計算機

読了時間の目安約 8 分3,830 字

買った記録を入れると、平均取得単価と損益分岐点が出ます

株価(円)株数
平均取得単価—
保有株数—
投資額—
損益分岐の株価—
いまの損益(税引後)—
損切りまでの想定損失—
リスクリワード比—
総資産に対する比率—
1回目2回目以降手数料
売る株価税引前の損益税金税引後の手取り
R倍数その株価税引前の損益税引後の手取り

—

結論

買った記録を入れるだけで、平均取得単価・損益分岐点・税引後の損益が出ます。買い増し(ナンピン)は5回まで入れられます。

株の利益には20.315%の税金がかかります。この計算機は税引後の手取りで表示するので、「いくら儲かったか」ではなく「いくら残るか」が分かります。

URLを共有すると、入力した状態のまま相手の画面にも出ます。「この単価でここまで下がったら」を人に見せたいときに使えます。

株の損益計算機が出す4つ。平均取得単価、損益分岐点、税引後の損益、買っていい株数
買った記録を入れるだけ。損切り価格から買っていい株数まで逆算する。
高さの違う積み木と、その平均の高さを示す水平線のイラスト
買い増すと平均取得単価は下がるが、投じた金額は増えている。
目次

この計算機でできること

項目何が分かるか
平均取得単価複数回に分けて買ったときの、ならした単価。手数料を含めた損益分岐点も別に出す
税引後の損益利益には20.315%かかる。損のときは課税されないので、そこも分けて計算している
売値ごとの損益表−20%から+40%まで、いくらで売るといくら残るかを一覧で
買っていい株数損切り価格と「ここまでなら失っていい額」から逆算する
リスクリワード比(R倍数)損切りまでの距離を1として、狙っている値幅が何倍か
総資産に対する比率そのポジションが資産全体の何%を占めるか

R倍数という考え方

海外のポジション計算機には必ず入っていて、日本の個人向けツールにはあまりない指標です。慣れると、値幅を「円」ではなく「R」で考えるようになります。

1R = 平均取得単価から損切り価格までの距離

1,000円で買って900円で損切りするなら、1Rは100円です。このとき1,200円を狙っているなら、狙っている値幅は200円なので2Rになります。

R倍数意味必要な勝率の目安
1R未満損切り幅より狙う値幅が小さい5割では足りない。続けると減る
1R〜2R損切り幅と同じか、その2倍未満5割を超える必要がある
2R以上損切り幅の2倍以上を狙う4割でも期待値はプラス
手数料と税金を除いた単純計算。実際にはこれより勝率が要る。

この見方の利点は、勝率だけで判断しなくなることです。「10回中6回勝った」より、「勝ったときに何R取れて、負けたときに何R払ったか」のほうが残高に効きます。

R倍数が意味を持つのは、損切りを実際に置く場合だけです。損切りしないなら1Rの距離は無限に伸びるので、この指標は使えません。

税金の扱い

上場株式の譲渡益には、所得税15.315%(復興特別所得税を含む)+住民税5%=20.315%がかかります。この計算機はその税率で計算しています。

場面計算機での扱い
利益が出て売る20.315%を引いた金額を表示
損が出て売る課税されない。損失額をそのまま表示
NISA口座で保有非課税。税引後の欄は税引前と同じ額になる(手数料は差し引く)
特定口座(源泉徴収あり)売却のたびに自動で引かれる。表示額とほぼ一致する
特定口座(源泉徴収なし)・一般口座確定申告で納める。金額は同じでも、払うタイミングが翌年になる
国税庁 タックスアンサー No.1463 / No.1476 による。
NISA口座の場合は税金がかかりません。この計算機は課税口座を前提にしているので、NISAで持っている場合は「税引前の損益」のほうを見てください。なおNISAは損益通算ができないので、損が出たときの扱いは課税口座と違います。

ナンピンについて

この計算機は買い増しを計算しますが、ナンピンを勧めるものではありません。平均取得単価が下がるのは事実ですが、下がるのは単価だけで、投じた金額は増えています。

ナンピンで起きること中身
平均取得単価が下がる事実。だから損益分岐点も下がる
投資額が増える同じ銘柄への集中度が上がる。総資産に対する比率の欄で確認できる
1銘柄あたりの損失上限が上がる株数が増えたぶん、同じ下落率でも損失額は大きくなる
判断の回数が増える買った理由が変わっていないかを、そのつど確認する必要がある

この計算機に「総資産に対する比率」を入れているのは、そのためです。ナンピンを重ねると、この数字が静かに上がっていきます。

早見表 — 動かさずに目安を見る

ツールを動かさずに、だいたいの数字だけ知りたい方向けの表です。

100万円を投資した場合、税引後にいくら残るか

値動き税引前の損益税金税引後の手取り
-30%-300,000 円—-300,000 円
-20%-200,000 円—-200,000 円
-10%-100,000 円—-100,000 円
+10%+100,000 円−20,315 円+79,685 円
+20%+200,000 円−40,630 円+159,370 円
+30%+300,000 円−60,945 円+239,055 円
+50%+500,000 円−101,575 円+398,425 円
譲渡益に20.315%(所得税15.315%+住民税5%)。損失には課税されない。手数料は含めていない。

ナンピンで平均取得単価はどこまで下がるか

買い増しの内容平均取得単価投資額の合計保有株数
900円 × 100株950 円190,000 円200 株
800円 × 100株900 円180,000 円200 株
800円 × 200株867 円260,000 円300 株
700円 × 100株850 円170,000 円200 株
700円 × 300株775 円310,000 円400 株
1,000円で100株を持っている状態から買い増した場合。単価は下がるが、投じた金額は増えている。

R倍数ごとに、勝率がいくつあれば残るか

狙っている値幅損益分岐となる勝率意味
0.5R66.7%続けると減る
1R50.0%五分五分では残らない
2R33.3%勝率が低くても残る
3R25.0%勝率が低くても残る
1R=損切りまでの距離。勝ちがR倍・負けが1倍のとき、期待値がゼロになる勝率は 1÷(1+R) で求まる。手数料と税は除く。

ここが勝率だけで判断しないほうがいい理由です。2Rを狙えているなら勝率33.3%で損益はとんとん、逆に0.5Rしか狙っていないなら66.7%勝っても増えません。

使い方

入力欄入れるもの
株価・株数買った回数ぶん。5回まで。「買い増しを追加」で行が増える
いまの株価現在値。損益の計算に使う
売買手数料(往復)買いと売りの合計。無料なら0のままで
損切りする株価ここを割ったら売る、と決めている価格
許容できる損失この取引で失ってもいい金額
利確する株価狙っている価格。R倍数の計算に使う
投資できる資産の総額株に回せるお金の全体。比率の計算に使う

入力した内容はどこにも送信されません。すべてブラウザの中で計算しています。「この状態のURLをコピー」を押すと、入力内容がURLに入るので、そのまま人に見せられます。

入力した内容は保存されますか

サーバーには送っていません。「この状態のURLをコピー」を押したときだけ、入力値がURLの末尾(#以降)に入ります。それを人に渡さなければ、どこにも残りません。

単元未満株でも使えますか

使えます。株数に1株や5株を入れてください。単元未満株とはに仕組みを書いています。

米国株にも使えますか

数字の計算はできますが、為替と現地課税を考えていないので正確ではありません。米国株の配当には現地で10%が引かれます。

リスクリワード比はいくつを目指せばいいですか

一概には言えません。ただ1Rを下回る取引を続けると、勝率が5割でも残高は減ります。まずは1Rを割っていないかの確認に使ってください。

損切り価格をどう決めればいいですか

この計算機は「決めた損切りから株数を逆算する」ものです。損切り価格そのものの決め方は出口を決めてから買うに書きました。

手数料はいくらで入れればいいですか

ネット証券の国内株は無料のところが増えています。無料なら0のままで構いません。正確な金額は各社の手数料ページで確認してください。

ほかの計算ツール

すべてのツールはツール一覧にまとめています。どれも登録は要らず、入力した数字は送信されません。

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この記事を書いた人

お某大手で社内ニートを務める戦士

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