Stock Column 04 / Exit First
何株買うかは、いくら持っているかではなく、いくらまで負けられるかで決まる。
買う前に決めるべきことは 3 つ。どこで損切りするか、どこで利確するか、そして何株買うか。この順番を守るだけで、取引の性質が変わります。
株を買うとき、多くの人は「いくら分買うか」から考えます。10 万円分、30 万円分、というように。私も最初はそうでした。でもこの決め方には、負けたときにいくら失うのかという視点が入っていません。
順番を逆にします。先に損切り価格を決め、そこから株数を計算するのです。
目次
3 つを買う前に決める
- 損切り価格を決める直近で何度も反発している価格帯(支持帯)の少し下、あるいは平均的な 1 日の値幅(ATR)の 2 倍下。「なんとなく 10% 下」ではなく、チャート上の根拠がある場所に置きます。
- 1 回の取引で許容する損失額を決める運用資金の 1〜2% が目安です。資金 100 万円なら 1〜2 万円。ここは銘柄ごとに変えず、固定します。
- 株数を逆算する許容損失額 ÷(買値 − 損切り価格)= 買える株数。損切りまでの距離が遠い銘柄ほど、買える株数は自動的に少なくなります。
この計算をすると、値動きの荒い銘柄には自然と小さく張ることになります。リスク管理を意志の力ではなく、計算に肩代わりさせるのが狙いです。
利確目標も同時に決める
損切り幅が決まると、リスクとリターンの比率(R/R)が計算できます。損切りまで 5% で利確目標まで 10% なら R/R は 2.0。私は 1.5〜2 以上を目安にしています。
R/R が 1 を下回る取引、つまり損失の可能性のほうが利益の可能性より大きい取引は、その時点で見送ります。勝率でカバーしようとすると、たいてい無理が出ます。
出口が決まっていない取引は、取引ではなく賭けだ。
決めた損切りは注文にしておく
ここが一番大事かもしれません。損切り価格を決めても、実際に下がってくると「もう少し待てば戻るかも」と思ってしまいます。人間はそういうふうにできています。
だから私は、買った直後に逆指値注文を入れます。意志が試される場面を最初から作らない。決めた瞬間に手を離すのが、決めたことを守る一番簡単な方法だと思っています。
まとめ
- 損切り価格 → 許容損失額 → 株数、の順で決める
- 損切りはチャート上の根拠がある場所に置く
- R/R が 1.5 を下回るなら見送る
- 決めた損切りは、買った直後に逆指値として発注しておく
本記事は個人の考えと記録であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
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