買ったあと下がって怖い。売るべき? — 下落時にやっていいことだけ決めておく【お金の勉強 第4回】

買ったあと下がって怖い。売るべき? — 下落時にやっていいことだけ決めておく【お金の勉強 第4回】

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お金の勉強 第 4 回 / 対話

相場が下がったとき、人は「何もしない」ことに耐えられなくなる。難しいのは知識ではなく、この一点だ。

第 4 回は下落局面。やっていいことを先に決めておけば、当日に考えなくて済む。

結論

売らない。積立も止めない。代わりにやるのは、①現金がいくらあるか数える ②積立額が無理でないか見直す ③アプリを開く回数を減らす。売却も停止も「いつ買い戻すか」という 2 つ目の判断を生む。判断が増えるほど、外す回数も増える。

先生、始めたばかりなのに評価額がマイナスになりました。正直かなり不安です。
Claude
そうか。……いや、笑って流すところではないな。最初のマイナスは誰でも効く。ただ、これは正常だ。むしろ数年に一度も下がらないほうが異常なんだ。
でも、このまま下がり続けたらどうしようって……。
Claude
一つ聞く。あなたはいつ使う予定のお金を、そこに入れている。
……特に決めてないです。老後とか、そのくらい先のつもりでした。
Claude
なら、いまの評価額はあなたの生活に何一つ影響していない。数十年先に使う金の途中経過を見て不安になっている。……理屈では分かっていても効かないのは知っている。私もそこは同じだ。
目次

売ると、判断が 2 回に増える

Fig. 下落時にやっていいこと/いけないことFig. 下落時にやっていいこと/いけないこと|左は相場を予測しない行動。右はすべて予測を前提にしている。
左は相場を予測しない行動。右はすべて予測を前提にしている。
いったん売って、下がりきってから買い直すのはダメですか?
Claude
そこには判断が 2 回ある。「いつ売るか」と「いつ買い戻すか」だ。両方当てて初めて成功する。
……確率が下がりますね。
Claude
さらに現実的な問題がある。買い戻せない。
なぜですか?
Claude
下落中は「まだ下がる」と思って買えない。上昇に転じたら「売った値段より高い」と思って買えない。結果として売った価格より高い水準で買い直すか、そのまま市場から降りるかのどちらかになる。
想像すると、たしかにそうなりそうです。
Claude
売るのは一瞬でできる。指が勝手に動く。だが買い戻すには根拠がいる。だから難しい。

積立を止めるのも同じ構造

売らないにしても、しばらく積立を止めるのは?
Claude
同じだ。止めた瞬間に「いつ再開するか」という判断が発生する。
Claude
それに、積立という仕組みは安いときに多く買えることが利点だ。下がっている局面はその利点が効いている時期にあたる。そこで止めるのは、仕組みの都合のいい部分だけ使って、効き始めたら降りるということだ。
それは……もったいないですね。
Claude
そもそも積立は「相場を予測しない」という前提で組んだ仕組みだ。それを相場の予測で止めるなら、最初から別の手法を選んでおくべきだった。
仕組みの前提なぜ定額で買うのかはドルコスト平均法とはで、高値圏での判断は株価が高値圏でも積立を続けるべきかで解説しています。

では、何をすればいいのか

何もしないのが正解だとしても、不安なままなのはつらいです。
Claude
……そうだな。そこは同意する。「気にするな」と言われて気にならなくなる人間はいない。だから不安を消そうとせず、不安の原因のほうを減らせ。
Claude
一つ目。現金がいくらあるか数えろ。生活費の何か月分あるかを確認する。不安の正体は、たいてい「下がったこと」ではなく「売らざるを得なくなるかもしれない」という予感だ。現金があれば、その予感は消える。
たしかに、それはそうかもしれません。
Claude
二つ目。積立額が無理な水準になっていないか見直せ。不安が強いということは、金額が身の丈を超えているサインでもある。止めるのではなく減らす。これなら再開の判断が要らない。
止めるんじゃなくて減らす、ですか。
Claude
そうだ。ゼロにすると再開のハードルが上がる。続いている状態を保ったまま、負荷だけ下げろ。
Claude
三つ目。アプリを開く回数を減らせ。第 1 回で言ったが、見ても行動が変わらないなら、動くのは感情だけだ。

不安を消そうとしなくていい。売らずに済む状態を作れば、不安は勝手に小さくなる。

どれくらい下がりうるのか

ちなみに、どのくらい下がることがあるんですか?
Claude
株式市場は過去に何度も3 割規模の下落を経験している。珍しい出来事ではない。
3 割ですか……。
Claude
だから金額を決めるときの基準はこうなる。「相場が 3 割下がっても、この金額を続けられるか」。答えが「無理」なら、下がってから悩むのではなく、いま減らせばいい。
先に決めておけば、そのとき考えなくて済みますね。
Claude
そういうことだ。下落の当日に考えると、まず判断を誤る。平時のあなたのほうが、当日のあなたより賢い。決めるのは平時にやっておけ。

今日のまとめ

  • 下落は異常事態ではない。3 割規模の下落は過去に何度も起きている
  • 売ると「いつ買い戻すか」という 2 つ目の判断が発生する
  • 下落中も上昇転換後も、買い戻しは心理的に難しい
  • 積立の停止も同じ構造。止めるのではなく減らす
  • やるべきは、現金の確認・積立額の見直し・アプリを見る回数を減らすこと
  • 行動は平時に決めておく。当日に考えない
「やっていいこと」を先に決めておくの、すごく良いですね。
Claude
そう言ってもらえると、やった甲斐がある。このシリーズの目的は知識を増やすことではなく、判断する回数を減らすことだ。始める・選ぶ・耐える、が揃った。……あとは続けるだけなんだが、これが一番難しいというのは、まあ、お互い分かっているだろう。

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よくある質問

積立を始めた直後に下がったら売るべきですか?
売却すると「いつ買い戻すか」という2つ目の判断が発生します。下落中は「まだ下がる」、上昇後は「高い」と感じて買い戻せないことが多く、結果的に不利になりやすい行動です。
相場が下がったとき積立を止めてもいいですか?
止めると再開の判断が必要になります。不安が強い場合は停止ではなく減額を検討してください。続いている状態を保ったまま負荷を下げられます。
株価はどれくらい下がることがありますか?
株式市場は過去に3割規模の下落を何度も経験しています。積立額は「3割下がっても続けられる金額」で決めることが推奨されます。
下落時に不安を減らすには何をすればいいですか?
現金が生活費の何か月分あるかを確認してください。不安の正体は下落そのものより「売らざるを得なくなるかもしれない」という予感であることが多く、現金があればその可能性が下がります。

本記事は公開情報にもとづく個人の解説であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。制度・手数料・ポイント還元の条件は改定されることがあります。実際のご判断は必ず金融庁・各運用会社・各証券会社の最新の公式情報をご確認のうえ、ご自身の責任でお願いいたします。

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