単元未満株とは — 1株から買える仕組みと、単元株との違い

単元未満株とは — 1株から買える仕組みと、単元株との違い

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投資の基本 11 / 単元未満株

日本株は 100 株単位が原則である。単元未満株は、その原則の外側にある仕組みだ。

少額から始められる代わりに、いくつかの権利と機能が制限される。何が使えて何が使えないかを整理する。

結論

単元未満株は 1 株から購入できる仕組み。株価 3,000 円の銘柄なら 3,000 円で買える。配当は保有株数に応じて受け取れるが、議決権はなく、株主優待は原則対象外。指値注文ができず、約定するタイミングも 1 日に 1〜2 回に限られる。

目次

単元株との違い

Fig. 単元株と単元未満株Fig. 単元株と単元未満株|必要な資金は 100 分の 1 になるが、いくつかの機能が制限される。
必要な資金は 100 分の 1 になるが、いくつかの機能が制限される。
項目単元株(100 株)単元未満株(1 株〜)
最低投資額株価 × 100株価 × 1
議決権ありなし
配当受け取れる保有株数に応じて受け取れる
株主優待対象原則として対象外
注文方法指値・成行成行のみ(証券会社による)
約定のタイミングザラ場中いつでも1 日 1〜2 回に限定
手数料通常の売買手数料無料〜スプレッド方式など会社により異なる
取扱いの詳細は証券会社によって異なる。サービス名も「S株」「ミニ株」「かぶミニ」など各社で違う。

価格を指定できないことの意味

最大の制約はここである。多くの証券会社では単元未満株に指値注文ができない。注文を出した時点では約定価格が分からない。

さらに約定は 1 日に 1〜2 回のタイミングでまとめて行われる。注文から約定までの間に価格が動くことを前提に使う必要がある。

短期売買には向かない価格を指定できず、約定タイミングも限られるため、短期の値幅を取る目的には構造的に適さない。少額で長期に積み上げる用途の仕組みだと理解しておくのが正確である。

使い道

  1. 値がさ株を少額で持つ——1 単元で数十万円になる銘柄も、1 株なら数千円で買える
  2. 複数銘柄に分散する——同じ予算で持てる銘柄数が増える
  3. 単元株に育てる——買い増して 100 株に到達すれば、議決権と優待の対象になる

3 つ目は見落とされやすい。単元未満株を買い増して 100 株に達すれば、通常の単元株として扱われる。優待目当ての銘柄を少しずつ積み上げるという使い方ができる。

NISA でも使える

単元未満株は NISA の成長投資枠で購入できる(証券会社が対応している場合)。少額から分散したい場合、枠の使い方としては現実的な選択肢になる。

ただし成長投資枠には除外される商品があるため、対象かどうかは事前に確認すること。制度の詳細は「つみたて投資枠と成長投資枠の違い」に整理した。

少額で買えることと、少額で売買を繰り返せることは別の話である。

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よくある質問

単元未満株とは何ですか?
通常100株単位で取引される日本株を、1株から購入できる仕組みです。証券会社によって「S株」「ミニ株」などの名称で提供されています。
単元未満株でも配当はもらえますか?
もらえます。保有株数に応じて配当が支払われます。ただし株主優待は原則として対象外です。
単元未満株は指値注文できますか?
多くの証券会社ではできません。成行注文のみで、約定のタイミングも1日1〜2回に限られます。注文時点では約定価格が分かりません。
単元未満株を買い増して100株にするとどうなりますか?
通常の単元株として扱われ、議決権や株主優待の対象になります。少しずつ買い増して単元株にする使い方が可能です。

本記事は公開情報にもとづく個人の解説であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。制度・手数料・ポイント還元の条件は改定されることがあります。実際のご判断は必ず金融庁・各運用会社・各証券会社の最新の公式情報をご確認のうえ、ご自身の責任でお願いいたします。

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