こどもNISAの口座開設は10月1日から — 申し込みの手順と、使えるのが2027年1月になる理由

こどもNISAの口座開設は10月1日から

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結論

申し込みの受付は2026年10月1日(木)から。SBI証券・楽天証券・三菱UFJ eスマート証券の3社が、この日に受付を始めると発表している。

ただし口座が開くのは2027年1月以後である。2026年3月31日に成立した法律で、こどもNISAの口座を開ける期間は「令和9年1月1日以後」と決まったためだ。10〜12月に申し込んでおけば、1月の開始と同時に積み立てを始められる。

3社とも親の証券口座が先に要る。まだ持っていなければ、9月のうちにそれを済ませておくのが、いちばん確実な準備である。

こどもNISAは、0〜17歳の子どもの名義で、年60万円・合計600万円まで投資信託を非課税で積み立てられる制度である。制度の全体像はこどもNISAが2027年1月に始まるにまとめた。この記事では、申し込みの時期と手順、それに法律の条文を読まないと分からない細部を扱う。

目次

申し込みは10月、口座が開くのは1月

こどもNISAの手続きには、日付が2つある。証券会社が申し込みを受け付け始める日と、実際に口座が開く日だ。

後者は法律で決まっている。2026年3月31日に成立・公布された「所得税法等の一部を改正する法律」は、子どもの口座(法律上は「未成年者特定累積投資勘定」)について、口座を開設できる期間を「令和九年一月一日以後の期間とする」と定めた。10月に申し込んでも、口座が開くのは早くて2027年1月である。

では1月まで待てばいいかというと、そうでもない。申し込みのあとには、証券会社と税務署の審査がある。10〜12月に申し込んでおけば、年が明けた時点で口座が開いている状態にできる。三菱UFJ eスマート証券は、申し込みが集中して手続きに時間がかかる可能性があると案内している。

時期やること
いま〜9月30日親の証券口座を作る(持っていなければ)。子どものマイナンバーが分かる書類をそろえる
10月1日〜12月こどもNISAを申し込む。証券会社と税務署が審査する
2027年1月から口座が開き、積み立てを始められる。年60万円まで
受付開始日は各社の発表、口座が開く時期は法律による。

3社の発表を並べる

10月1日に受付を始めると発表しているのは、次の3社である(2026年9月23日時点で確認できたもの)。

証券会社受付開始申し込みに必要なもの(発表に書かれている範囲)
SBI証券2026年10月1日(木)こども口座(未成年口座)。なければ親権者の口座から先に申し込む。親権者の口座もなければ、それが最初。本人確認書類
楽天証券2026年10月1日(木)親権者の総合口座。子どものマイナンバーが記載された住民票の写し
三菱UFJ eスマート証券2026年10月1日(予定)親権者名義の証券口座。買えるのは投資信託の積み立てだけ
SBI証券は2026年9月11日のプレスリリース、楽天証券は9月14日のお知らせ、三菱UFJ eスマート証券は8月17日のプレスリリースによる。

3社に共通するのは、親の口座がないと子どもの口座は作れないという点だ。SBI証券は対象を「2027年1月1日時点で18歳未満」と明記している。三菱UFJ eスマート証券のほか、三菱UFJ銀行・三菱UFJ信託銀行・三菱UFJモルガン・スタンレー証券でも扱うと、グループ5社が8月14日に発表している。

申し込みの手順

  1. 親の証券口座を作る。3社とも、これがないと始まらない。
  2. こども口座(未成年口座)を申し込む。SBI証券の場合は、親の口座にログインして申し込む。子どものマイナンバーが分かる書類と、親子の続柄が分かる書類を用意しておく(楽天証券は、マイナンバーが記載された住民票の写しを求めている)。
  3. 10月1日以降、こどもNISAを申し込む。
  4. 審査を待つ。証券会社が確認したうえで税務署に申請する。
  5. 2027年1月、口座が開いたら積み立てを設定する。

NISAの口座は1人1つである。子どもの口座をどこで作るかは、最初に決めることになる。3社とも親の口座が前提なので、親の口座がある証券会社を起点に考えるのが現実的だ。

法律で決まったこと

税制改正の大綱の段階では「予定」だった中身が、3月31日の法律で確定した。条文の要点を並べる。

項目決まったこと
対象その年の1月1日に18歳未満である年(生まれた年を含む)。0〜17歳
年間の枠60万円
上限600万円(買った金額の合計で数える)
使える枠つみたて投資枠だけ。成長投資枠は同時に設けられない
買い方積み立て
配当や売ったお金制限が外れるまでは、証券会社の専用の口座で管理する
払い出し3月31日に12歳である年から、教育費か生活費に充てる理由を書いた書類を出せば可
制限が外れる時期3月31日に18歳である年の、前年12月31日まで
ルールに反して払い出したとき口座が廃止され、それまでの利益に課税される(所得税は15%の源泉徴収)
18歳になったら18歳になる年の12月末で終わり、大人のNISAに自動で移る(三菱UFJ eスマート証券の案内)
最後の行以外は、財務省「所得税法等の一部を改正する法律案要綱」から要約した。

「12歳から」は、正確には小学6年生の1月から

払い出しの条件は「12歳から」と紹介されることが多い。条文の書き方はもう少し細かく、「その年三月三十一日において十二歳である年」以後としている。

日本の年齢は、誕生日の前日が終わるときに1つ上がる(年齢計算ニ関スル法律が民法第143条を準用している)。4月1日生まれの子が早生まれの学年に入るのと同じ理屈で、「3月31日に12歳」の子は、その春に小学校を卒業する学年とちょうど重なる

つまり払い出せるようになるのは、小学6年生の1月1日からである。1月から4月1日までに生まれた子は、その時点ではまだ11歳だが、それでも払い出せる。中学入学の準備に間に合う時期だ。ただし、教育費か生活費に充てる理由を書いた書類が要る。

同じ読み方で、制限そのものが外れるのは「3月31日に18歳である年」の前年末まで、つまり高校3年生の1月1日からである。大学の入学金や前期の授業料を払う2〜3月には、理由の書類なしで使える。

時期(学年の目安)できること
生まれてから小学6年生の12月まで災害や病気などやむを得ない理由で、全部を払い出す場合だけ
小学6年生の1月から高校3年生の12月まで教育費か生活費に充てる理由を書いた書類を出せば、払い出せる
高校3年生の1月から制限なし
条文は「3月31日において12歳/18歳である年」。学年は、その学年の子の年齢から換算した。

申し込む前に決めておくこと

  • 毎月いくら積むか。年60万円の枠を毎月で埋めると月5万円になる。ただし合計の上限は600万円なので、0歳から18年かけて使い切るなら月27,700円ほどになる(こどもNISA 積立シミュレーター)。
  • 何を買うか。対象はつみたて投資枠と同じ投資信託で、三菱UFJ eスマート証券は約270本(2026年6月26日時点)としている。オルカンやS&P500の実績で18年の積み立てを試算するなら、積立シミュレーターで実績と年3%の結果を並べて見られる。
  • お金をどこから出すか。児童手当をそのまま回すのか、祖父母から受け取るのか。子ども名義の口座に入れたお金は子どもの財産になり、贈与税の扱いが問題になることがある(こどもNISAで贈与税がかかることがある)。

よくある質問

こどもNISAはいつから申し込めますか?

SBI証券・楽天証券・三菱UFJ eスマート証券は、2026年10月1日から申し込みを受け付けます。口座が開くのは2027年1月以後です。

10月に申し込んだら、いつから積み立てられますか?

2027年1月以後です。法律で、こどもNISAの口座を開設できる期間は2027年1月1日以後と決まっています。10〜12月に申し込めば、証券会社と税務署の審査を経て、1月に口座が開く予定です。

親の証券口座がなくても申し込めますか?

できません。3社とも、親権者名義の証券口座が必要としています。先に親の口座を作ってください。

こどもNISAのお金は何歳から引き出せますか?

法律では「その年の3月31日に12歳である年」から、教育費か生活費に充てる理由を書いた書類を出せば払い出せます。学年でいうと小学6年生の1月からです。制限そのものがなくなるのは、高校3年生の1月からです。

こどもNISAで株式や成長投資枠は使えますか?

使えません。こどもNISAはつみたて投資枠だけで、成長投資枠は同時に設けられないと法律で決まっています。買えるのは、つみたて投資枠の対象になっている投資信託の積み立てです。

18歳になったらどうなりますか?

18歳になる年の12月末でこどもNISAは終わり、大人のNISAに自動で移ると三菱UFJ eスマート証券は案内しています。

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本記事は情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・商品の売買を推奨するものではありません。数値は執筆時点のものです。投資判断はご自身の責任でお願いします。制度の細目(政令・省令)や各社の手続きは変わることがあります。申し込みの前に、各証券会社の最新の案内をご確認ください。

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この記事を書いた人

自作の株価スクリーナー「KAIRI」の検証と、WordPress サイトの制作をしています。数字は IR・官公庁・取引所の一次情報で裏を取り、自分のツールが出した答えも疑ってから記事にしています。間違いに気づいたときは、記事の中で訂正します。

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