こどもNISAと学資保険、どっちがいい? — 比べるものではなく、役割を分けるもの

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結論

学資保険は「確実に受け取る」ための道具、こどもNISAは「増やす可能性を取る」ための道具。性格が逆なので、どちらが上という比べ方をしても答えは出ない。

学資保険には元本の確実性と、契約者が亡くなったときに保険料が免除される機能がある。こどもNISAにはどちらもない代わりに、運用益が非課税になる。

実務的な結論は「入学金など時期が動かせない分は学資保険や預金、残りをこどもNISA」。全部をどちらかに寄せると、必ずどこかで無理が出る。

こどもNISAの記事を書いたあと、いちばん多く想定される疑問がこれです。学資保険はもう古いのか、乗り換えるべきなのか。

目次

まず、性格が逆だと知る

学資保険とこどもNISAの比較|元本・途中解約・保険機能・インフレ・税の扱い
図19 性格が逆なので、比べるより分担させる
学資保険って、もう入る意味ないんですか。
Claude
そう単純ではない。学資保険には、こどもNISAにない機能が二つある。受取額が契約時に決まっていることと、契約者が亡くなったら以後の保険料が免除されることだ。
払わなくても、満期にはちゃんと受け取れる?
Claude
商品によるが、そういう設計のものが多い。これは投資信託には絶対にできない芸当だ。相場が下がっても、親に何かあっても、金額が動かない。
じゃあ学資保険のほうがいいのでは。
Claude
弱点もある。途中でやめると元本を割りやすいし、物価が上がっても受取額は増えない。18年後に学費が1.3倍になっていたら、同じ金額でも実質は目減りしている。

5つの軸で並べる

見る点学資保険こどもNISA
受け取る額契約時に決まる運用しだいで変わる
元本満期まで持てば原則ふえて戻る保証はない。減ることもある
途中で必要になったら解約すると元本割れしやすい12歳以降なら条件つきで引き出せる
親に何かあったら以後の保険料が免除される商品が多い積立が止まるだけ。残高はそのまま
物価が上がったら受取額は変わらない(実質は目減り)資産価格が追いつく可能性がある
税金生命保険料控除の対象になり得る運用益が非課税
向いている役割絶対に用意したい最低限18年かけて育てる部分

分担させると、こうなる

私立大学(学部)の4年間はおよそ474万円が目安です(文部科学省の令和5年度調査をもとに、2年目以降も授業料と施設設備費が同額かかると仮定)。このうち、入学時にまとめて必要になるのが入学料240,806円と初年度の授業料などです。

STEP
絶対に用意する分

入学料と初年度ぶん、およそ150万円。ここは学資保険か預金で「必ずある」状態にする。

STEP
育てる分

残りのおよそ320万円。ここをこどもNISAで18年かけて用意する。

STEP
足りなかったときの逃げ道

奨学金、教育ローン、その時点の家計からの補填。最初から全額を投資で賄おうとしない。

確実さと成長性は、同じ商品では両立しない。だから道具を2つ持つ。
すでに学資保険に入っているんですが、解約してNISAに移すべきですか。
Claude
やめておけ。学資保険は途中解約でいちばん損をする設計だ。払った分がそのまま戻らない。いま入っているものは満期まで持って、新しく積む分をこどもNISAに回す。これがいちばん素直だ。
両方は払えないかもしれません。
Claude
なら、まず学資保険を続ける。契約はやめると戻せないが、NISAはいつでも始められる。戻せないほうを守るのが順番だ。

こどもNISAを選ぶべき人/学資保険を残すべき人

こんな人向いているのは
子どもがまだ0〜3歳で、18年の時間があるこどもNISAの比重を上げてよい
子どもがすでに10歳以上期間が短い。学資保険や預金の比重を上げる
相場の上下で不安になりやすい学資保険を厚めに。眠れないほうが損失は大きい
親の死亡保障が別にない学資保険の保険料免除機能に意味がある
すでに十分な死亡保障がある保険機能は重複。こどもNISAでよい
途中で使う可能性があるこどもNISA(12歳以降・条件つきで引き出せる)
学資保険を解約してこどもNISAに移すべきですか?

一般にはおすすめしません。学資保険は途中解約すると元本割れしやすい設計です。すでに加入しているものは満期まで持ち、新しく積み立てる分をこどもNISAに回すほうが合理的です。

学資保険とこどもNISAは両方できますか?

できます。むしろ「入学時に必ず必要な分は学資保険や預金、残りをこどもNISA」と分担させるのが実務的です。ただし家計に無理のない範囲で。

こどもNISAには保険の機能はありますか?

ありません。親に万一のことがあっても積立が止まるだけで、残高はそのまま子どもの資産として残ります。死亡保障が必要なら、別に生命保険で用意します。

学資保険は税金がかかりますか?

満期保険金は一時所得などとして課税対象になる場合があります。一方で支払った保険料は生命保険料控除の対象になり得ます。具体的な取り扱いは契約内容によるため、保険会社や税務署にご確認ください。

インフレに弱いとはどういう意味ですか?

学資保険は受け取る金額が契約時に固定されます。18年のあいだに学費が上がっても受取額は増えないため、実質的な価値は目減りします。こどもNISAは資産価格が物価に追いつく可能性がありますが、保証はありません。

学資保険の返戻率や保障内容は商品ごとに大きく異なります。本記事は一般的な性格の比較であり、特定の商品の加入・解約を勧めるものではありません。契約内容は必ず約款と保険会社の説明でご確認ください。
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