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学資保険は「確実に受け取る」ための道具、こどもNISAは「増やす可能性を取る」ための道具。性格が逆なので、どちらが上という比べ方をしても答えは出ない。
学資保険には元本の確実性と、契約者が亡くなったときに保険料が免除される機能がある。こどもNISAにはどちらもない代わりに、運用益が非課税になる。
実務的な結論は「入学金など時期が動かせない分は学資保険や預金、残りをこどもNISA」。全部をどちらかに寄せると、必ずどこかで無理が出る。
こどもNISAの記事を書いたあと、いちばん多く想定される疑問がこれです。学資保険はもう古いのか、乗り換えるべきなのか。
まず、性格が逆だと知る

5つの軸で並べる
| 見る点 | 学資保険 | こどもNISA |
|---|---|---|
| 受け取る額 | 契約時に決まる | 運用しだいで変わる |
| 元本 | 満期まで持てば原則ふえて戻る | 保証はない。減ることもある |
| 途中で必要になったら | 解約すると元本割れしやすい | 12歳以降なら条件つきで引き出せる |
| 親に何かあったら | 以後の保険料が免除される商品が多い | 積立が止まるだけ。残高はそのまま |
| 物価が上がったら | 受取額は変わらない(実質は目減り) | 資産価格が追いつく可能性がある |
| 税金 | 生命保険料控除の対象になり得る | 運用益が非課税 |
| 向いている役割 | 絶対に用意したい最低限 | 18年かけて育てる部分 |
分担させると、こうなる
私立大学(学部)の4年間はおよそ474万円が目安です(文部科学省の令和5年度調査をもとに、2年目以降も授業料と施設設備費が同額かかると仮定)。このうち、入学時にまとめて必要になるのが入学料240,806円と初年度の授業料などです。
入学料と初年度ぶん、およそ150万円。ここは学資保険か預金で「必ずある」状態にする。
残りのおよそ320万円。ここをこどもNISAで18年かけて用意する。
奨学金、教育ローン、その時点の家計からの補填。最初から全額を投資で賄おうとしない。
確実さと成長性は、同じ商品では両立しない。だから道具を2つ持つ。
こどもNISAを選ぶべき人/学資保険を残すべき人
| こんな人 | 向いているのは |
|---|---|
| 子どもがまだ0〜3歳で、18年の時間がある | こどもNISAの比重を上げてよい |
| 子どもがすでに10歳以上 | 期間が短い。学資保険や預金の比重を上げる |
| 相場の上下で不安になりやすい | 学資保険を厚めに。眠れないほうが損失は大きい |
| 親の死亡保障が別にない | 学資保険の保険料免除機能に意味がある |
| すでに十分な死亡保障がある | 保険機能は重複。こどもNISAでよい |
| 途中で使う可能性がある | こどもNISA(12歳以降・条件つきで引き出せる) |
- 学資保険を解約してこどもNISAに移すべきですか?
一般にはおすすめしません。学資保険は途中解約すると元本割れしやすい設計です。すでに加入しているものは満期まで持ち、新しく積み立てる分をこどもNISAに回すほうが合理的です。
- 学資保険とこどもNISAは両方できますか?
できます。むしろ「入学時に必ず必要な分は学資保険や預金、残りをこどもNISA」と分担させるのが実務的です。ただし家計に無理のない範囲で。
- こどもNISAには保険の機能はありますか?
ありません。親に万一のことがあっても積立が止まるだけで、残高はそのまま子どもの資産として残ります。死亡保障が必要なら、別に生命保険で用意します。
- 学資保険は税金がかかりますか?
満期保険金は一時所得などとして課税対象になる場合があります。一方で支払った保険料は生命保険料控除の対象になり得ます。具体的な取り扱いは契約内容によるため、保険会社や税務署にご確認ください。
- インフレに弱いとはどういう意味ですか?
学資保険は受け取る金額が契約時に固定されます。18年のあいだに学費が上がっても受取額は増えないため、実質的な価値は目減りします。こどもNISAは資産価格が物価に追いつく可能性がありますが、保証はありません。









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