読了時間の目安約 5 分2,114 字
枠は子ども1人につき年60万円・上限600万円。3人なら合計1,800万円ぶんの非課税枠がある。
ただし枠があることと、埋められることは別。家計はひとつしかない。
同じ金額なら、期間が長い下の子に先に入れたほうが伸びる。ただし上の子は使う時期が近いので、現金で確保する比重を上げる。年齢によって役割を変える。
こどもNISAの基本を押さえたうえで、きょうだいが複数いる家庭でどう配分するかを考えます。
枠は「ひとりにつき」

口座は子ども1人につき1つ。枠もそれぞれに用意されます。3人きょうだいなら、単純計算で合計1,800万円まで非課税で投資できることになります。
児童手当は、第3子以降が手厚い
こども家庭庁によると、児童手当は3歳未満が月15,000円、3歳から高校生年代までが月10,000円ですが、第3子以降は年齢を問わず月30,000円です。
| 3歳未満 | 3歳〜高校生年代 | 18年の総額 | |
|---|---|---|---|
| 第1子・第2子 | 月15,000円 | 月10,000円 | 234万円 |
| 第3子以降 | 月30,000円 | 月30,000円 | 648万円 |
第3子以降は児童手当だけで648万円。こどもNISAの上限600万円を、児童手当だけで超える計算になります。第3子については「児童手当を全部そのまま積む」だけで枠が埋まるということです。
優先順位のつけかた
生活費の3〜6か月分。子どもの人数が増えるほど、ここは厚くしておく。
引き出せるお金を先に確保する。子どもの口座は使途が限られる。
期間がいちばん長いので、同じ金額でも複利が効く。
使う時期が近い。投資より現金・学資保険の比重を上げる。
年齢差別のモデル
| 家族構成 | 配分の考え方 |
|---|---|
| 0歳と3歳 | どちらも期間が十分。均等に積んでよい |
| 0歳と8歳 | 下の子はNISA中心、上の子は現金と学資保険を厚く |
| 12歳と15歳 | 両方とも期間が短い。NISAは「非課税で貯める箱」として使い、増やす期待は置かない |
| 3人(0歳・4歳・8歳) | 第3子の児童手当が月30,000円。まずそれを丸ごと積み、残りを上の2人へ |
やってはいけないこと
| やりがちなこと | なぜまずいか |
|---|---|
| きょうだいで口座を兼用する | 口座は1人1つ。名義人の資産なので混ぜられない |
| 上の子の口座から下の子の学費を出す | 使途は「その子のため」に限られる |
| 枠を埋めるために生活費を削る | 順番が逆。生活が回らなくなれば積立自体が止まる |
| きょうだいで同じ商品しか買えないと思い込む | 口座ごとに別の商品を選べる。年齢に応じて変えてよい |
- 子どもが3人いると、非課税枠は合計いくらになりますか?
1人につき年60万円・上限600万円なので、3人なら年180万円・合計1,800万円です。ただし親の家計から出す以上、全部を埋められるかは別の話です。
- 上の子と下の子、どちらを優先すべきですか?
運用期間が長いぶん複利が効くので、金額を優先するなら下の子です。ただし上の子は使う時期が近いため、投資より現金や学資保険で確保する比重を上げるのが現実的です。
- きょうだいで受け取る金額に差が出てしまいます。
手段を変えて着地をそろえる方法があります。上の子には現金と学資保険、下の子にはこどもNISA、というように配分を変えれば、最終的に渡す金額は近づけられます。
- 第3子は児童手当だけで枠が埋まりますか?
第3子以降は年齢を問わず月30,000円なので、18年で648万円になります。上限600万円を超える計算なので、児童手当だけで枠は埋まります。
- ひとつの口座で複数の子どもの分を管理できますか?
できません。NISA口座は1人につき1つで、名義人本人の資産です。きょうだい間でお金を移すこともできません。









コメント