積立シミュレーター — 毎月いくらを何年続けると、いくらになるか

積立シミュレーター — 毎月いくらを何年続けると、いくらになるか

読了時間の目安約 6 分2,952 字

ツール / 積立シミュレーター

金額の目安を探すより、数字を動かしてみるほうが早い。

毎月の積立額・年数・想定利回りを変えると、結果がその場で変わる。複利がいつから効き始めるかを確認してほしい。

結論

他人の平均を調べても、自分の積立額は決まりません。自分の数字を入れて、結果を見たほうが早いです。

このツールは手取りと生活費から積立額の目安を先に出せるようにしています。毎月の積立額・年数・想定利回りを動かすと、その場で結果が変わります。

元本と運用益の比率がいつ逆転するかをバーで確認してください。複利が効き始めるのは後半です。

積立額をいくらにするか迷ったとき、他人の平均を調べても答えは出ない。自分の数字を入れて、結果を見たほうが早い

下のスライダーを動かすと、元本と運用益の内訳がその場で計算される。

手取りから目安を出す
元本(自分で出した額)
運用で増えた分
合計(概算)

この計算の前提毎月末に一定額を積み立て、年率が一定で推移した場合の複利計算です。実際の相場は毎年同じ利回りにはなりません。また信託報酬・売買手数料・税金は考慮していません。あくまで概算として扱ってください。
毎月3万円を年率3%で20年積み立てた場合の推移。20年で元本720万円、合計約985万円
元本の線と合計の線の差が運用益。前半はほとんど開かず、後半から離れていく。
目次

数字を動かすと分かること

① 複利は後半に効く

期間のスライダーを 10 年、20 年、30 年と動かしてみてほしい。運用益の伸び方が加速するのが分かる。

前半は元本がほとんどを占め、後半になるほど運用益の比率が上がる。「早く始めたほうがいい」と言われるのは、この後半部分を長く確保できるからである。

② 利回りより期間と金額のほうが効く場面がある

利回りを 3% から 5% に上げたときと、期間を 5 年延ばしたときで、結果を比べてみてほしい。

前者より後者のほうが効く場合がある。利回りは自分で決められないが、期間と金額はある程度自分で決められる。動かせる変数に集中するほうが合理的である。

③ 想定利回りは控えめに置く

利回りのスライダーを 8% にすれば、結果は魅力的な数字になる。しかしその数字が実現する保証はどこにもない

参考として、公的年金を運用する GPIF の実績は市場運用開始以降で年率 4.67% である(詳細はGPIFの資産配分)。株式と債券を半分ずつ持った場合の長期実績がこの水準だと考えると、置くべき数字の見当はつく。

シミュレーターは未来を予測する道具ではない。「この金額を続けたら、こういう規模になる」という感覚を持つための道具である。

早見表 — 動かさずに目安を見る

上のツールを動かさずに、だいたいの金額だけ知りたい方向けの表です。年率3%で運用できた場合の目安を置いておきます。

毎月の積立額10年後20年後30年後
月 10,000 円1,397,414 円3,283,020 円5,827,369 円
月 20,000 円2,794,828 円6,566,040 円11,654,738 円
月 30,000 円4,192,243 円9,849,060 円17,482,107 円
月 50,000 円6,987,071 円16,415,100 円29,136,844 円
月 100,000 円13,974,142 円32,830,200 円58,273,688 円
年率3%・月複利で計算。手数料と税金は含めていない。

利回りを変えるとこうなります。期間が長いほど、利回りの差が効いてきます。

想定利回り10年後20年後30年後
年 1%3,784,496 円7,966,837 円12,588,846 円
年 3%4,192,243 円9,849,060 円17,482,107 円
年 5%4,658,468 円12,331,010 円24,967,759 円
年 7%5,192,544 円15,627,800 円36,599,130 円
毎月3万円を積み立てた場合。利回りは仮定であって、約束された数字ではない。

元本と運用益の内訳も出しておきます。複利が効いてくるのは後半だということが、割合の変化で分かります。

期間元本運用益合計運用益の割合
10年3,600,000 円592,243 円4,192,243 円14.1%
20年7,200,000 円2,649,060 円9,849,060 円26.9%
30年10,800,000 円6,682,107 円17,482,107 円38.2%
毎月3万円・年率3%。10年では運用益は14.1%だが、30年では38.2%になる。

計算式について

使っているのは積立の複利計算(年金終価係数)である。

記号意味
m毎月の積立額
n積立回数(年数 × 12)
i月利(年率 ÷ 12)
合計m ×((1 + i)ⁿ − 1)÷ i
毎月末に積み立て、利息が毎月再投資される前提の計算。

関連記事

よくある質問

積立シミュレーターの想定利回りは何%に設定すべきですか?
控えめに置くことを推奨します。参考として、公的年金を運用するGPIFの市場運用開始以降の実績は年率4.67%です。株式と債券を半分ずつ持った長期実績がこの水準だと考えると、目安になります。
この計算に手数料や税金は含まれていますか?
含まれていません。信託報酬・売買手数料・税金を考慮していない概算値です。実際の手取りはこれより少なくなります。
毎年同じ利回りで増えるのですか?
いいえ。実際の相場は年によって大きく変動します。この計算は年率が一定だった場合の理論値であり、実際の推移とは異なります。
複利はいつから効き始めますか?
期間のスライダーを動かすと分かりますが、運用益の比率は後半になるほど高まります。前半は元本が大半を占めるため、効果を実感しにくい期間が続きます。

本記事は公開情報にもとづく個人の解説であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。制度・手数料・ポイント還元の条件は改定されることがあります。実際のご判断は必ず金融庁・各運用会社・各証券会社の最新の公式情報をご確認のうえ、ご自身の責任でお願いいたします。

ほかの計算ツール

ぜんぶの一覧はツール一覧にあります。登録も入力の送信も要りません。すべてブラウザの中だけで計算しています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

自作の株価スクリーナー「KAIRI」の検証と、WordPress サイトの制作をしています。数字は IR・官公庁・取引所の一次情報で裏を取り、自分のツールが出した答えも疑ってから記事にしています。間違いに気づいたときは、記事の中で訂正します。

コメント

コメントする

目次